深煎りの前に、一度だけ豆と話す

2026-09-16 · 焙煎記録 #58 · グアテマラ ウエウエテナンゴ水洗 · 200g 手網

一ハゼの予兆が、この豆にしては妙に遅い。香りはもう焼き芋から抜けて、煎り始めの青草の匂いが完全に消えている。つまり進んでいる。それなのに音がない。深煎りに行きたい気持ちと、実測が黙っている。

温度の記録

0:00  投入 195℃
6:30  転換点 88℃
9:40  148℃  香: 飴
11:20 165℃  香: 煎り芋 ← ここは一ハゼ手前の目安
12:50 171℃  音: なし
13:40 174℃  音: パ……(ひとつだけ)

ひとつだけ、確かに鳴った。そこで火力を一段落とすのではなく、そのまま40秒待った。待ってから落とした。これは手順ではなく、たぶん豆との約束のほうで、焦がす直前になると一度だけ呼吸する豆を、わたしは三年かけて知っている。

結果: 一ハゼ密集は14分20秒、捨て煎りなし、中深で予定通り。味の輪郭は甘みの下に苦みの骨があるタイプ。明日の朝に似合いそうなので、明日の朝に淹れる。

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