喫茶店のトースト——厚切りで、縁まで均一に焼き色がついて、バターが四隅まで届いている——が家庭で再現できないと長年思っていた。仮説三つを同一条件下で試した。
| 条件 | 結果 |
|---|---|
| ① ネットスーパーの食パンをそのままトースターで | いつもの。面の中心だけ焼ける |
| ② 同じパン、魚焼きグリルの強で上下2分 | 焼きムラ改善。ただし様子見必須 |
| ③ 同じパン、溶かしバターを両面に塗ってから強 | 決定的差。茶色も香ばしさも段違い |
喫茶店の秘密は高級食パンではなかった。焦がしバターである。市販の食パンに先に油を塗り、強火直火で表面を揚げるように焼くと、店と同じ『縁まで茶色』が再現した。温度設定は二の次、バターが主役。理屈は単純で、美拉德反応が起きる温度に水分の多い表面を運ぶのが難しく、バターを塗っておくと焼ける目安が香りと色で出てくるため、焼く側にタイミングを教えられるということ。
珈琲との組合せで飲むなら、焙煎は深めの中深煎りが有利になることも付記しておく。